リップ, リップスティック

自分に合った「リップ クリーム」を選択するためのポイント

普通のリップスティックを使うのではなく、「リップ クリーム」というワードにこだわって商品を選ぶ人が増えています。そう言われても、何が違うのか分からないという人もいるでしょう。従来のリップスティックは簡易的なものが多く、唇を本格的にケアできるものは少ないです。何度塗っても一時的なケアにしかならず、慢性的な荒れには効果が感じられないケースもよくあります。そうであれば、リップクリームというカテゴリーに入る商品に切り替えることも一つの手です。以前はあまり多くありませんでしたが、今ではリップスティックと区別してコーナーが作られるほどの一大勢力になってきました。ただし、そのようにバリエーションが増えるにしたがって、選ぶ際に悩みやすくなったことも事実です。どれも魅力的に感じられるかもしれませんが、自分に最も適したものを厳選しなければなりません。


そこでポイントになるのは唇の状態を確認してみることです。いつも鏡で見ているつもりでも油断しないでください。なぜなら、目元などと比べるとチェックが甘くなりやすいからです。それほど状態が酷くなければ、通常のタイプから選択しても良いでしょう。しかし、リップクリームを求める人の多くは、唇を改善したいと思うような状況に陥っています。つまり、かなり荒れているケースが多いため、その自覚があるなら薬用タイプを購入することが無難です。価格は高めに設定されていますが、それ以外のタイプとは回復のスピードなどに違いが見られます。大袈裟にいうと、薬用タイプ以外なら一般的なリップスティックと大差がありません。もう一つの指標として、リップクリームに配合されている成分の量や種類が挙げられます。たとえば、オリーブオイルやセラミドがたくさん入っているなら、保湿に力を入れている商品だと分かります。唇の荒れが顕著になっているなら、そういった成分が多いもの選ぶことが大事です。


その他にも選択の基準はたくさんあるので、自分が何を重視するのかよく考える必要があります。マスクを装着することが前提であれば、できるだけ生地に付着しない商品が良いと思うでしょう。付着しやすいと、せっかく塗ってもすぐに取れますし、マスクが汚れる原因にもなりやすいです。感染予防の推奨によりマスクの装着率が上がってから、マスクに付きにくいリップクリームの開発が盛んになっています。また、話す機会が多い仕事をしているなら、唇の動きを阻害しないことも条件になります。あまり粘性が高いものだと、話すたびに引っかかりを感じるかもしれません。それがずっと続くとストレスが大きくなるので、精神的な面からも注意が必要です。ただし、粘性が低すぎると、唇の表面をコーティングする能力もダウンしてしまいます。その分だけバリア機能が低下することも認識しておきましょう。つまり、トレードオフの関係にあるため、どちらを優先するのかよく考えなければなりません。


一方、美容の面を重視して選びたいという意見も増えています。具体的には、唇のしわを目立たないように改善したいというものです。こちらに関してはヒアルロン酸が配合されているものが望ましく、アロエエキスなども効果を期待できるでしょう。もちろん個人によって差はありますが、日常的に使っていれば軽減できる可能性は十分にあります。その他に、透明感を出したいという人やもっと艶やかにしたいという人もいます。いずれにせよ、目的に合致した成分が入っていることを確認することが欠かせません。オリーブオイルも人気の成分であり、前述の目的を持っている人にもよく選ばれているのが実情です。感染予防の観点から、抗菌作用を重視する人も多くなってきました。このように、一口にリップクリームといっても、非常に多くの種類があることを覚えておきましょう。


以上のような実情があるため、リップクリームに期待することをリストアップすることが重要です。そして、それに合った成分をチェックして、できるだけ多く含んでいる商品を選ぶことが基本的な方針になります。目的別に複数の商品を購入するという手もありますが、いくつも重ね塗りするのは現実的ではありません。やはり最初に塗ったものが最も浸透し、それと同時にコーティングも完了してしまうからです。すなわち、次に塗ったものは、しっかり浸透することをあまり期待できません。複数の成分が一つに集約されていれば、そのような問題は起こらず、どれもスムーズに染み込んでいきます。もちろん、どれを使う場合でも、事前に唇の汚れを取っておくことが欠かせません。埃や食べカスなどが付着していると、唇へのアプローチだけでなく、コーティングの定着も妨げることになります。目視では分からなくても、唇の表面には唾液の成分をはじめとして多様な物質が残っています。ですから、リップクリームを塗る前に、軽く手入れする習慣を身につけておきましょう。

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